今度あらたに遠江八景が設定されました。浜名湖を取り巻く絶景の地
八ヶ所が選ばれました。それぞれ古くから知られていた処であり、その
場所に立つと八景の名に恥じない名勝地であることが分かります。

  遠江八景の内 「舘山秋月」

いつの頃からであろうか、館山は
月の名所となっている。
館山のどこからでも湖面に映える
月を眺めることが出来るからでろう。
秋月は館山の地にこそふさわしい。

   遠江八景の内 「細江帰帆」

万葉集に、
  遠江引佐細江のみおつくし
   あれを頼めてあさましものを
とある。
行く舟、帰る舟はこのみおつくしを頼り
に航行する。ここに伝わる戦国の歴史
を秘めて、細江湖にそのみおつくしは
今に残る。

  遠江八景の内 「五山晩鐘」

浜名湖北五山の一つ初山宝林寺の
山門をくぐると、中国明朝様式の仏殿
方丈が今に伝わる。独湛禅師開山、
徳川旗本・近藤登之助貞用開基の
名刹には中国情緒があふれている。

   遠江八景の内 「寸座落雁」

近江八景では堅田の落雁として浮御堂
と組み合わせられている。寸座には何
故か椰子の群生がある。通常組み合
わせられない雁と椰子が、現代の遠江
八景となる。

  遠江八景の内 「瀬戸夜雨」

三ヶ日は歴史の深いところである。
重ねた歴史の流れ口が猪鼻湖で
ある。ここにそそいだ歴史は、急流
となって瀬戸から浜名湖へと連なる。
瀬戸に降る夜雨は、三ヶ日で生を終
えた橘逸勢の、その娘・妙冲尼の涙
を思わせる。

 

  遠江八景の内 「潮見晴嵐」

織田信長が長篠合戦の勝利の後、
家康のもてなしを受けて、この潮
見坂で茶会を開いた。
足利将軍もここの風景を愛でたと
いう。東海道を江戸へ向かう旅人
が、初めて海を見るのが潮見坂で
ある。その風景は昔も今もほとん
どかわっていない。

遠江八景の内 「浜名暮雪」

一年を通じてほとんど雪が降らない
遠江で、ここが暮雪風景として選ば
れたのは、それにふさわしい情感が
あるからである。雪には至らぬまでも、
みぞれふる夕方、浜名大橋を遠望
すれば実感できる。

  遠江八景の内 「弁天夕照」

東海道を上る旅人は、ここから
舟に乗って新井宿へ渡った。
ここより眺める夕日に想いを託
して旅の無事を祈ったであろう。
夕日の沈むあたろが新居宿と
なる。

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遠江八景